事業内容
ロストワックス精密鋳造製品


弊社では銅器鋳物に「ロストワックス鋳造法」を適用する技術を初めて確立しました。当時の銅器業界には、蜜蝋を用いたロウ型鋳造法は有りました。ロウ型鋳造品は精度が高く、複雑な形状も可能でしたが、一品ごとの制作のため量産が出来ない高級品でした。
美術鋳物のロストワックス鋳造には、機械鋳物と異なり技術的な問題が多く、表面の模様、複雑な曲線、薄い肉厚など、美術鋳物特有の課題が有りました。これを解決することで、一般の消費者にも安価で入手出来る、高級な鋳造品の工場生産が可能になりました。
ロストワックス鋳造製品は、今日では当地の産品の一つにも数えられていますが、当社立山工場では等身大の立像も一体で製作出来るなど、今なおNo.1の技術を維持しています。
「高級な製品を一般の人たちに」私たちの願いです。
金・銀美術鋳造製品


歴史的な秘宝の中には、インカのように金銀の鋳造品が見られます。私たちは貴金属と言う素材を、「ロストワックス鋳造法」と組み合わせることで、現代人にも合う精密な製品を製作することを考案しました。
私たちの取り組んだ純金などの純粋な金属は、鋳造そのものが難しく、小さな十八金の宝飾品の世界でも特別な方法が取られます。
形の上でもより複雑な、仏像などの一般的な鋳物では、また異なった方法が求められました。ここに、私たちの挑戦により現代の秘宝が生まれました。
「金銀の鋳物も高品質」私たちの成果です。
燐青銅鋳物・高純度アルミニウム鋳造


アルミニウムやステンレスの使用に始まった機械鋳物の素材革新に比べて、美術鋳物は伝統を守ることで技術的な標準を維持していました。「新たな素材で伝統的な鋳物製作を」一次なるテーマでした。
今、二つの新素材による鋳造で、私たちは時代をリードします。
一つ目は燐青銅鋳物です。現代の精練技術が可能にした新しいブロンズです。一般的なJIS青銅鋳物に比べ銅分の高い材質です。腐食に耐え、ねばり強いので、大型モニュメントには最適です。私たちが作り出した、新しい標準です。
二つ目は高純度アルミニウム鋳物です。フォーナイン、つまり純度99.99%以上のアルミニウムです。海底ケーブルの被服にも使われるくらい耐食性に優れ、金属そのままの光沢と白さが生かせます。
白い彫像を全国に広めたのは私たちですが、サインなどの用途でも拡大しています。
景観・修景施設の鋳物製品


「街中に鋳物の豊かさを」
鋳物ほど豊かな形を生み出せるものは有りません。鋳物はマジシャンです。私たちは無機質なアルミニウム型材であふれるストリートにも潤いを求めました。
美術の世界のデザインで、見る人に新鮮な感動をもたらしたい。そんな思いで、まちなかの企画と製作をしています。
高欄の格子のみならず支柱も鋳物でカバーするなど、トータルなデザインを心がけています。
今では、延長の長さで日本一の総アルミニウム鋳物のフェンスを作るなど、実績も確かなものとなりました。