光に打たれる悪魔
霊感そのものの具象化のような作品。
芸術における力とデーモンとの関係は一方にかたよってはならないであろう。
そこに光輝ある助けが必要となる。
むずかしい設問だが、もし前期のうち1点だけをあげるとすれば、これ以外にない。
腕力をこめた作品だが、そのバランス感にも全力を傾注しているから、飛翔するようなやわらかい印象を与えられる。
ことに側面から見ると決して強大なところがなく、立ち上るように軽快でさえある。
これが等身以上に作られているところも作者の芸術の計算に入っている。
可能性の模索の彫刻といいたい。いうまでもなくロダン、そして朝倉の「闇」
(1908年 明治41年)をうけつぐ。
引用:中村傳三郎編 北村彫塑大成
| 種類 | 美術品 |
|---|---|
| 大きさ | H200cm W70cm D70cm |
| 素材 | 高純度アルミ |
| 原型作者 | 北村 西望 |
| 設置場所 | 長崎県南島原市 西望公園 |
| 設置年度 | 1979年度 |
| 作成期間 | 3ヶ月 |