高い技術力 鋳造用素材

高耐候性の
ための徹底的な素材管理

銅像といえば「銅で作られた像」と想像しますが、実際の銅像は銅だけで作られることはありません。銅を使った合金には青銅、燐青銅、黄銅(真鍮)などがあり、成分や割合等によって種類が分かれます。また、銅以外に金、銀、アルミニウム等の素材も鋳造に用いられます。胸像や全身像、モニュメント等は屋外に設置されることが多いため、高耐候性に優れる銅で製作することが多いですが、表現したい風合いや質感、色味、設置する環境に合わせて最適な素材のご提案をさせていただきます。

黒谷美術の鋳造用素材

青銅

青銅

銅を主成分とし錫を含む合金、各種あり鋳造用のほか鍛練材、圧延材にも用いられ亜鉛、鉛などを加えて古くから美術工芸品などが多く作られました。黒谷美術では鋳型に忠実な形状の鋳物が作りやすく、鋳肌の美しい特性を生かして銅像、モニュメント、置物を作っています。

燐青銅

燐青銅

社内規格の燐青銅、この合金は銅の成分が高く、錫と少量の燐が配合されています。耐触性に優れ、粘りが強く、強度が求められる大型モニュメントに多く使用されています。

黄銅(真鍮)

黄銅(真鍮)

黄銅は、銅に約45%までの亜鉛を加えた広い組成範囲およびこれに少量の鉛、錫、アルミニウムなどを加えた合金で真鍮と呼ばれることも多く、記念品等(ペーパーウエイト、朱肉池、銘板、パネル)に多く使用されます。

黒谷美術の鋳造用素材
金・銀

金(純金)

金(純金)

黒谷美術では純金(品位)で仏像、仏具、アクセサリー等をロストワックス鋳物法で鋳造し、造幣局の貴金属製品品位証明を受ける事が出来ます。合格したものには品位証明印(ホールマーク)打刻され、製品の品位が証明されます。

銀(純銀)

銀(純銀)

銀は金と並び貨幣、装飾品等に用いられています。黒谷美術では仏像、仏具、香炉、アクセサリー等をロストワックス鋳造で製作しています。金と同様、純銀(品位)銀925(品位)で製品品位証明を受ける事が出来ます。

WB合金(ホワイトブロンズ

WB合金(ホワイトブロンズ)

洋銀は銅と亜鉛とニッケルを配合した合金で黒谷美術ではマンガンを加えた洋銀となっています。銀白色の美しい光沢があり置物、香炉、パネルが作られています。

黒谷美術の鋳造用素材
アルミニウム

高純度アルミニウム

高純度アルミニウム

アルミニウム99.99%(フォーナイン)という高純度アルミニウムによる大型モニュメントでは、日本一の実績を誇ります。高純度アルミニウムは耐触性に優れ、金箔特有の光沢、銀白色を生かす事ができ、製作にあたっては、構造設計、強度計算を含めて提案します。

アルミニウム合金

アルミニウム合金

アルミニウムを主成分として銅、亜鉛、けい素、マグネシウムなどを加えて強度のある合金となります。合金は9種類あり、黒谷美術ではアルミニウムーけい素系、アルミニウムーマグネシウム系の合金を使用しモニュメント、景観施設などの鋳物製品を製作しています。