川路利良像

現在の日本の警察制度確立に尽力した川路利良は,天保5年(1834年)5月11日に鹿児島県で誕生しました。川路利良の功績を讃え,県警本部前に銅像が建立されています。
路利良は貧しい生活のなか,小さい頃から剣の稽古に励み,漢学を学ぶなど,強靱で不屈の精神と幅広い知識を求める心の持ち主でした。
川路利良と同じ時代に活躍した薩摩の偉人には,西郷隆盛(7歳上),大久保利通(4歳上),五代友厚(1歳下)がいます。(※括弧内は川路利良との年齢差)
1862年の生麦事件に端を発した薩英戦争では,薩摩軍の一員として戦いました。近代国家にふさわしい警察制度をつくるため,川路利良は1年かけてヨーロッパを視察し,「民衆のための警察」を基本理念とするフランスの警察制度を手本にするべきだと考えました。
帰国した川路利良は,東京警視庁を創設し,東京警視庁大警視(現在の「警視総監」)を拝命しました。川路大警視の銅像は,没後120年にあたる平成11年に,県民に背を向けない(本部庁舎に背を向けている)姿で鹿児島県警察本部庁舎前に建立されました。川路大警視は,幾多の困難を乗り越え,高い志を持って近代警察の創設に心血を注いだ不墝不屈の精神の持ち主であり,慈しみ深い人柄として伝えられています。

種類 肖像
大きさ H228cm W90cm D73cm
素材 燐青銅
原型作者 中村 晋也
設置場所 鹿児島県鹿児島市 鹿児島県警本部前
設置年度 1999年
作成期間 5ヶ月

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